「ロレックスのオーバーホール費用はどれくらい?」
ロレックスを大切に愛用されている方なら、オーバーホールの必要性を感じている方も多いでしょう。
ロレックスのオーバーホールは正規店で約7万~15万円、時計修理店で約5万~10万円、家電販売店で約3万~5万円となっています。
本記事では、ロレックスのオーバーホール費用やかかる期間、オーバーホールをしなかったときの弊害について詳しく解説します。
愛着のある時計を長く美しく使い続けるための、良い選択肢が見つかるはずです。
最後までお読みいただき、オーバーホールについて知識を深めていきましょう。
- 「オーバーホール」とは
- ロレックスのオーバーホールにかかる費用
- ロレックスのオーバーホールにかかる期間
- ロレックスをオーバーホールせずに使い続けた場合の弊害
オーバーホールとは?
オーバーホールとは、時計の精度と機能を維持するための総合的なメンテナンス作業です。
定期的なオーバーホールは、ロレックス時計の長寿命化と正しい時間計測を保証します。
オーバーホールにより、ロレックス時計の価値と性能を長期にわたって維持することができます。
オーバーホールは、高級時計としてのロレックスの耐久性を支える重要な要素なのです。
オーバーホールの作業工程
ロレックスのオーバーホールの一般的な作業工程は以下のようになります。
- 外観検査
- 分解
- 洗浄
- 点検と修理
- 組み立て
- 潤滑
- 調整
- 防水テスト
- 外装仕上げ
- 最終検査
時計の全体的な状態を確認し、分解したあと各部品を個別に点検します。
各部品を詳細に点検し、必要に応じて修理や交換を行います。
上記すべての工程を経て、オーバーホールが行われているのです。
ロレックスにオーバーホールが必要な理由
ロレックスのオーバーホールが必要な理由は、時計の精度と機能を長く維持するためです。
ロレックスなどの機械式時計は、内部の部品が常に動き続けるため、時間とともに摩耗や潤滑油の劣化が進みます。
これにより、時計の精度低下や故障のリスクが高まります。
オーバーホールでは、時計を完全に分解して各部品を洗浄し、必要に応じて交換や修理を行います。
時計の性能と耐久性が回復し、長期間にわたって正しく動作し続けることができるのです。
オーバーホールの頻度やタイミング
ロレックスのオーバーホールは、一般的に5〜7年に一度の頻度で行うことが推奨されています。
これは、時計内部の潤滑油が劣化し、部品の摩耗が進むのを防ぐためです。
日常的に使用する場合、5年ごとにオーバーホールを行うのが理想的です。
一方でコレクションとして保管する場合、7年ごとでも問題ありませんが、定期的な点検は欠かさないようにしましょう。
高温多湿の環境で使用をする場合は、推奨期間より頻繁にオーバーホールが必要になる可能性があります。
リューズが巻きにくい、時計の進みが早いなど、何らかの不具合が生じた場合は、推奨期間を待たずにオーバーホールを検討すべきです。
ロレックスのオーバーホール費用
ロレックスのオーバーホール費用を店ごとに紹介します。
オーバーホール費用 | |
---|---|
ロレックス正規店 | 約7万~15万円 |
時計修理店 | 約5万~10万円 |
家電販売店 | 約3万~5万円 |
オーバーホールに出す店によって、費用が大きく異なります。
なぜ大幅な費用差があるのか、各店の特徴をもとに詳しく解説していきます。
ロレックス正規店でかかる費用
ロレックス正規店でのオーバーホール費用は、一般的に7万円から15万円程度です。
やや高額ともいえる費用は、純正部品の使用と高度な技術力を考えると妥当ともいえるでしょう。
正規店での高額な費用の理由は、純正部品の使用、熟練した技術者による作業、そして厳格な品質管理にあります。
また、ケースの素材やモデルによっても費用は変動します。
モデル | 基本料金(税込) |
---|---|
サブマリーナ ノンデイト | 77,000円~ |
サブマリーナ デイト | 77,000円~ |
デイトナ | 88,000円~ |
GMTマスターII | 77,000円~ |
エクスプローラーI | 77,000円~ |
デイトジャスト | 71,500円~ |
例えば、GMTマスターIIのような人気モデルでは、基本技術料が7万7000円で、部品交換を含めると12万円を超える費用になることもあるのです。
プラチナやゴールドのケースを使用したモデルは、より高額になる傾向があります。
高額ではありますが、正規店でのオーバーホールは、時計の価値を維持するための投資と考えることができるでしょう。
時計修理店でかかる費用
時計修理店でのロレックスのオーバーホール費用は、正規店と比べて一般的に安価で、5万円から10万円程度です。
修理店が安価である理由は、純正部品以外の使用や、必要最小限の作業に絞ることができるからです。
また、正規店よりも短期間で作業を完了できる点も、コスト削減につながっています。
例えば、人気モデルのデイトジャストの場合、正規店では13万円程度かかるところ、修理店では7万円程度で済むことがあります。
ただし、店舗によって技術力や使用部品の質にばらつきがある点には注意が必要です。
時計修理店でのオーバーホールは、コスト面で魅力的ですが、正規店のような保証やオーバーホール証明書が得られない場合があります。
費用と品質のバランスを考慮し、自身のニーズに合った選択をすることが重要です。
家電販売店でかかる費用
家電量販店でのロレックスのオーバーホール費用は、一般的に3万円から5万円程度です。
この価格は、正規店や時計修理店と比べて非常に手頃です。
家電量販店が安価である理由は、広範なサービス提供とコスト削減のための効率的な運営にあります。
例えば、大手家電量販店では、オーバーホールを依頼する際に、他の家電製品と同時に依頼できる利便性も提供しています。
ただし、ロレックスのような高級精密時計は高度な技術が求められるため、オーバーホールを行っていない家電量販店もあるため注意が必要です。
結論として、家電量販店でのオーバーホールは、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
しかし、品質や技術力を重視する場合は、ロレックス正規店にオーバーホールを依頼するのが良いでしょう。
ロレックスのオーバーホールにかかる期間
ロレックスのオーバーホールにかかる期間は、以下の通りです。
依頼先 | オーバーホールにかかる期間 |
---|---|
ロレックス正規店 | 約1ヶ月~2か月 |
時計修理店 | 約3週間 |
家電販売店 | 約3週間 |
ロレックス正規店では、1ヶ月ほどオーバーホールに時間を要します。
時計のモデルや状態、部品の在庫状況等により異なりますが、オーバーホールの作業日数は約1カ月です。
よくあるご質問 | ロレックス
ロレックスのモデルや製品状態によっては、2カ月以上の期間を要する場合もあります。
一方で、時計修理店や家電量販店のオーバーホール期間は約3週間と、正規店の約半分です。
ロレックス正規店では純正部品を使用しているほか、精密な手順を踏んでオーバーホールが行われているため、期間を要する傾向にあります。
ロレックスをオーバーホールせずに使い続けた場合
ロレックスをオーバーホールせずに使い続けた場合、以下のような弊害が起こる可能性があります。
- 動作不良が起こる
- 防水性能が低下する
- 時計内部が摩耗し異音が聞こえる
- 資産価値が下がる
なぜ上記のようなことが起こるのか、以下で詳しく解説していきます。
動作不良が起こる
ロレックスをオーバーホールせずに使い続けると、動作不良が起こりやすくなります。
ロレックスの主な動作不良には以下のようなものが挙げられます。
- 1日に数十秒以上の誤差が生じる
- 時計が全く動かなくなる
- リューズが動かなくなる
動作不良を放置すると症状が悪化する可能性が高いです。
そのため、定期的なオーバーホールで動作不良を予防しましょう。
防水性能が低下する
オーバーホールを長期間放置すると、防水性能が著しく低下する可能性があります。
主な原因は、ケースとリューズの間にあるガスケット(防水パッキン)の劣化です。
これらのゴム製パーツは、時間とともに硬化や変形が進み、本来の密閉機能を失っていきます。
その結果、水分や埃が内部に侵入しやすくなり、ムーブメントの錆びや故障につながる恐れがあります。
定期的なオーバーホールでは、これらのガスケットを交換し、防水テストを実施することで、時計の防水性能を維持することができるのです。
時計内部が摩耗し異音が聞こえる
ロレックスをオーバーホールせずに使い続けた場合、時計内部の部品が過度に摩耗し、異音が発生する可能性が高まります。
これは、潤滑油の劣化や枯渇により、歯車やベアリングなどの精密部品同士の摩擦が増大することが主な原因です。
摩耗が進むと、部品間のクリアランスが広がり、ガタつきや振動が生じます。
結果、カチカチ音やジー音など、通常とは異なる音が聞こえるようになるのです。
上記の状態を放置すると、部品の損傷が進行し、時計の精度低下や深刻な故障につながる恐れがあります。
資産価値が下がる
オーバーホールを長期間放置すると、資産価値が著しく低下する可能性があります。
定期的なメンテナンスの履歴は、時計の状態を示す重要な指標となり、中古市場での評価に大きく影響します。
オーバーホールを怠ると、正規のサービス履歴がないことで、真贋の判断が難しくなり取引時の価値も低下します。
ロレックスを投資や資産として考える場合、定期的なオーバーホールは不可欠です。
適切なメンテナンスにより、ロレックスの状態と価値を保つことができます。
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ロレックスのオーバーホールによくある質問
ロレックスのオーバーホールによくある質問を以下にまとめました。
- ロレックスのオーバーホールは10年に1回受けないといけない?
- ロレックスのオーバーホールは何年保証?
- ロレックスのオーバーホールはどこに出すのが良い?
- ロレックスのオーバーホールは半額で受けられる?
- ロレックスでオーバーホールを断られることがありますか?
オーバーホールについて疑問がある方は、以下で紹介する質問を参考にしてみてください。
ロレックスのオーバーホールは10年に1回受けないといけない?
ロレックスのオーバーホール頻度は、ロレックス公式によると10年に1回が推奨されています。
モデルや使用状況により、頻度は異なりますが、およそ10年以内にオーバーホールを受けることをおすすめしています。
よくあるご質問 | ロレックス
そのため、理想的には3〜5年に1回のペースでオーバーホールを検討することが好ましいでしょう。
以前は5年に1回のペースでオーバーホールを推奨していましたが、部品の耐久性向上などにより、現在は10年以内に延長されています。
実際のオーバーホール頻度は、使用頻度や環境、時計の状態によって異なります。
時計の精度低下や防水性能の劣化など、具体的な不具合が見られる場合は、10年を待たずにオーバーホールを検討すべきでしょう。
ロレックスのオーバーホールは何年保証?
ロレックスのオーバーホール後の保証期間は、通常2年間です。
上記の期間は、ロレックスが提供する正規のメンテナンスを受けた場合に適用されます。
オーバーホール後の保証期間中に発生した不具合については、再度の修理や調整が無料で行われます。
ロレックスのオーバーホールはどこに出すのが良い?
ロレックスのオーバーホールは、ロレックス正規店に出すのが良いでしょう。
正規店での修理はサポート面や資産価値維持の面で優れていますが、コストと時間を考慮する必要があります。
時計の状態を一番に優先するのであればロレックス正規店、コストや時間をできるだけ抑えたいのであれば民間の時計修理店など状況によって選択を変えるようにしましょう。
ロレックスのオーバーホールは半額で受けられる?
特定の条件を満たせば半額でオーバーホールを受けられる可能性があります。
1990年代半ばまでに発行された日本ロレックスの保証書に、オーバーホール基本料金が半額になる特典が付いていました。
この特典は保証期間が過ぎても有効で、保証書と腕時計本体を正規店に持ち込めば、基本料金が半額になります。
- 1990年代半ばまでに発行された保証書を持っている
- 保証書の原本と時計本体を一緒に持参する
- 時計が修理受付可能な状態である(廃盤から20年以上経過していないこと)
例えば、コスモグラフ デイトナ 「16520」などの少し古いモデルがこの特典の対象となる可能性があります。
ロレックスでオーバーホールを断られることがありますか?
ロレックスの正規店でオーバーホールを依頼しても、以下の理由で断られることもあります。
- 腕時計が偽物である
- 純正パーツ以外が使用されている
- モデルが古すぎて交換用パーツがない
まず、偽物のロレックスは当然ながらオーバーホールを受け付けてもらえません。正規店では本物のロレックスのみを扱うため、偽物と判断された場合は即座に断られてしまいます。
次に、純正パーツ以外が使用されている場合も断られる可能性があります。例えば、過去に非正規店で修理を行い、社外品のパーツが使用された場合などが該当します。
さらに、モデルが古すぎて交換用パーツがない場合も断られることがあります。
ロレックスは通常、生産終了後25年間はパーツを保有していますが、それ以上古いモデルの場合、パーツの在庫がなくなっている可能性があります。
まとめ
当記事では、ロレックスのオーバーホールにかかる費用や期間、オーバーホールをしなかった場合の弊害について解説しました。
ロレックスのオーバーホールは、時計の状態や型式によって7万円から30万円程度の費用がかかります。
期間は通常2〜3ヶ月ほどですが、混雑時期や部品の在庫状況によっては延びる可能性があります。
オーバーホールは高額な費用がかかることがありますが、大切な時計を長く愛用するための投資と考えましょう。
まずは正規店に相談し、ロレックスをいつまでも愛用するためのメンテナンス計画を立ててみてはいかがでしょうか。