「ロレックスのシリアルナンバーって何？」

「シリアルナンバーから分かることは？」

このような疑問をお持ちではありませんか。

ロレックスのシリアルナンバーは、時計の個体識別や製造年の特定、真贋判定に役立ちます。

2010年以前のモデルでは6時位置のケース側面に、それ以降は文字盤内側に刻印されています。

シリアルナンバーは時代によって桁数が異なり、1927年から2010年までは5桁から7桁、2010年以降はランダムな8桁となっています。

本記事では、ロレックスのシリアルナンバーの役割や確認方法、買取価格への影響などを詳しく解説します。

ロレックスの購入や所有をされている方は、ぜひ参考にしてください。

ロレックスのシリアルとは？

ロレックスのシリアルは、時計の個体を識別するための重要な番号です。

これを知ることで、おおよその製造年や時計の真贋を確認することができます。

シリアルナンバーの役割

ロレックスのシリアルナンバーは、時計の個体を識別するための重要な役割を果たします。

シリアルナンバーは、それぞれの時計に固有の番号であり、同じものは存在しません。

この番号があることで、ロレックスは各時計を正確に管理し、追跡することができます。

役割	説明	具体例
製造年の特定	2010年以前のモデルでは、シリアルナンバーからおおよその製造年を知ることができます。	「R」から始まるシリアルナンバーは1987年後半の製造を示します。
真贋判定	正規品には必ずシリアルナンバーが刻印されているため、偽物を見分ける手がかりになります。	シリアルナンバーの刻印場所や形状を確認することで、偽物かどうかを判断する手助けになります。
盗難や紛失時の識別	盗難や紛失時の識別に役立ちます。	盗難品の追跡に使用されます。

このように、シリアルナンバーは時計の製造年や真贋を知るための重要な情報源となっています。

シリアルナンバーの刻印されている場所

ロレックスのシリアルナンバーの刻印されている場所は、製造年によって異なります。

モデル	シリアルナンバーの刻印場所	備考
2010年以前	ブレスレットを外した6時位置のケース側面	12時位置にリファレンスナンバーあり
2010年以降	ベゼル内側（ダイヤル内部）の側面	「ルーレット刻印」。文字盤外周に「ROLEX」の文字が繰り返し刻印。ブレスレットを外さずに確認可能

例えば、1950年代のケースでは側面に刻印がありますが、現行モデルでは文字盤の側面に刻印があります。

このように、シリアルナンバーの刻印場所を知ることで、おおよその製造年代を把握できるほか、偽物を見分ける手がかりにもなります。

ロレックスのシリアルナンバー一覧表

以下はロレックスのシリアルナンバーと製造年の一覧表です。

製造年	シリアルナンバー
1987	R000001～
1988	R999999～
1990	L000001～
1991	E000001～
1992	C000001～
1993	S000001～
1994	W000001～
1995	T000001～
2000	P000001～
2006	Z000001～
2010	G000001～
2011以降	ランダム配列

このように、シリアルナンバーを参考にすることで、ロレックスの時計がいつ製造されたものかを知ることができます。

ただし、2011年以降はランダムな番号付けが行われているため、製造年を特定することは難しくなっています。

ロレックスのシリアルナンバーを確認する方法

ロレックスのシリアルナンバーを確認する方法には、ギャランティーカード（保証書）で確認する方法、6時位置のケース側面を確認する方法、ベゼル内側（ダイヤル内部）の側面を確認する方法があります。

それぞれの方法について詳しく解説していきます。

ギャランティーカード(保証書)で確認

シリアルナンバーを確認する最も簡単な方法は、ギャランティーカード（保証書）をチェックすることです。

ギャランティーカードには、時計の個体識別に必要な情報が全て記載されているため、初心者でも安心して確認できます。

例えば、ギャランティーカードを見れば、その時計の正規品であることを確認できるだけでなく、買取や修理時にも必要となります。

また、本物か鑑定するためにも、このカードと時計本体のシリアルナンバーが一致しているか確認することが重要です。

6時位置のケース側面を確認する

1987年から2010年までに製造されたモデルのシリアルナンバーの確認方法は、6時位置のケース側面にて確認できます。

6時位置のケース側面に刻印されている場合、ブレスレットを外さなければ確認できないため、少し手間がかかりますが、正確な情報を得るためには必要な作業です。

また、12時位置には型番（リファレンスナンバー）が刻印されているため、併せてチェックすることがおすすめです。

ベゼル内側（ダイヤル内部）の側面を確認する

2010年以降のモデルは、ベゼル内側（ダイヤル内部）の側面を確認することができます。

この方法は、2008年から2010年にかけて段階的に導入された新しい刻印位置で、特に現行モデルの確認に適しています。

変更により、ブレスレットを外すことなくシリアルナンバーを確認できるようになりました。

また、この新しい刻印方法は「ルーレット刻印」とも呼ばれ、偽造防止の役割も果たしています。

この刻印は非常に細かいため、ルーペを使用すると確認しやすくなります。

ただし、2011年以降はランダムな英数字の組み合わせになったため、製造年の特定は難しくなっています。

シリアルナンバーが買取価格に影響することがある

ロレックスのシリアルナンバーは、買取価格に影響を与えることがあります。

特に、生産終了モデルの最終シリアルナンバーや希少な品番は、中古市場で高い評価を受けるためです。

モデル名	リファレンス番号	プレミアム価格となる可能性が高いシリアルナンバー
コスモグラフ デイトナ	16520	Aシリアル、Pシリアル
サブマリーナー	16800	Rシリアル、Lシリアル（最終品番）
エクスプローラーI	1016	Rシリアル、Lシリアル（最終品番）
シードゥエラー	16600	Vシリアル

例えば、デイトナRef.16520の最終シリアル「Pシリアル」や「Aシリアル」は、後継モデル登場後も市場で高い人気を誇り、通常のモデルよりも高値で取引されています。

また、サブマリーナーやコスモグラフ デイトナなどの人気シリーズでも、特定のシリアルナンバーがプレミア価格となるケースがあります。

このように、特定のシリアルナンバーはプレミアム価格となる可能性があるため、価値のわかる専門店で査定を受けることをおすすめします。

高価買取が狙えるロレックスのモデル

ロレックスの高価買取が狙えるモデルは以下の通りです。

モデル名	型番	プレミアムシリアルナンバー
デイトナ	16520	Pシリアル、Aシリアル
エクスプローラーII	16570	Zシリアル、Mシリアル、Vシリアル、Gシリアル
GMTマスターII	16710	Zシリアル、Mシリアル、Vシリアル（Cal.3186搭載）

それぞれのモデルについて詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

デイトナ Ref.16520

項目	詳細
型番	16520
プレミアムシリアルナンバー	PシリアルやAシリアル
ケースサイズ	40ｍ
防水機能	100m
買取価格	290万円前後

デイトナ Ref.16520は、高価買取が狙えるロレックスモデルの代表格です。このモデルは、コレクターの間で高い人気を誇り、安定した価値を保っています。

特に、生産終了直前の「Pシリアル」や「Aシリアル」は希少性が高く、プレミアム価格で取引されることがあります。

特に、最終品番の「Pシリアル」は、他の品番の1.5倍近い価格で取引されることもあります。

エクスプローラーII Ref.16570

項目	詳細
型番	16570
プレミアムシリアルナンバー	Zシリアル、Mシリアル、Vシリアル、Gシリアル
ケースサイズ	40ｍ
防水機能	100m
買取価格	95万円前後

エクスプローラーII Ref.16570は、1988年から2011年まで製造された人気モデルです。

ケースサイズが40mmと現代的なサイズ感で、100mの防水機能を備えています。

プレミアムシリアルナンバーとされるZシリアル、Mシリアル、Vシリアル、Gシリアルは、通常よりも高い価格で買取られる可能性があります。

GMTマスターII Ref.16710

項目	詳細
型番	16710
プレミアムシリアルナンバー	Zシリアル、Mシリアル、Vシリアル（Cal.3186搭載モデル）
ケースサイズ	40ｍ
防水機能	100m
買取価格	145万円前後

GMTマスターII Ref.16710は、1990年から2007年まで製造されたモデルで、赤青（ペプシ）、赤黒（コーク）、黒の3種類のベゼルカラーが特徴です。

特に、生産終了間際のZシリアルやMシリアルの一部に搭載されたCal.3186ムーブメントモデルは希少価値が高く、通常モデルよりも高額で取引されることがあります。

ロレックスのシリアルに関するよくある質問

シリアルナンバーがない場合はどうすればいいですか？

シリアルナンバーが見つからない場合でも、すぐに偽物だと判断せず、専門家に相談するようにしましょう。

その理由は、ロレックスの製造年や型番によって、シリアルナンバーの位置が異なることがあるからです。

具体的には、まず時計の製造年を確認し、シリアルナンバーが刻印されている可能性のある場所を探してみましょう。

それでも見つからない場合は、信頼できる時計専門店やロレックスの正規販売店に相談することをおすすめします。

盗難の場合にシリアルナンバーは使えますか？

シリアルナンバーは盗難時に自身の時計であることを証明し、警察や正規ディーラーが追跡に利用できる重要な情報です。

具体例として、警察に盗難届を出す際にシリアルナンバーを提供すると、その情報が盗難品リストに登録されます。

これにより、中古市場や修理センターで発見された際に所有者へ戻る可能性が高くなります。

また、正規ディーラーで修理依頼があった場合も、この番号を基に盗品かどうか確認されます。

ランダム品番のメリット・デメリットは何ですか？

ランダム品番には年式を気にせずに買取できるメリットがある一方で、製造年がわからないというデメリットがあります。

具体例として、メリットでは中古買取店が年式を気にせずにロレックスを買い取れるようになりました。

同じモデルでも年式によって評価が変わることがありましたが、その違いがなくなったのはメリットといえます。

一方、デメリットとしては、特定の年式にこだわる人にとって、製造年がわからないことが不便になりました。

シリアルナンバーは何桁ですか？

シリアルナンバーは5桁、6桁、7桁、またはランダムな8桁のパターンがあります。

年代	シリアルナンバーの桁数
1927-1940	5桁
1941-1964	6桁
1965-1987	7桁
1987-2010	アルファベット+6桁
2010以降	ランダム8桁

ロレックスのシリアルナンバーは時代によって桁数が異なります。時計を調べる際には、そのモデルや年代に応じた桁数を確認することが重要です。

まとめ

ロレックスのシリアルナンバーは、時計の個体識別や製造年の特定、真贋判定に重要な役割を果たします。

2010年以前のモデルでは6時位置のケース側面に、それ以降は文字盤内側に刻印されています。

また、シリアルナンバーは時代によって桁数が異なり、1927年から2010年までは5桁から7桁、2010年以降はランダムな8桁となっています。

特定のシリアルナンバーは中古市場で高値がつくことがあり、例えばデイトナRef.16520の最終シリアル「Pシリアル」や「Aシリアル」は通常より高額で取引されます。

シリアルナンバーは盗難時の追跡にも役立つため、時計購入時には必ず確認することが重要です。