ロレックスの偽物を見分けるのに困っていませんか。

近年、精巧な偽物が増加しており、素人目では本物との区別が難しくなっています。

特に「スーパーコピー」と呼ばれる高品質な偽物は、プロでも判別が困難な場合があります。

本記事では、ロレックスの偽物を見分けるための具体的なポイントを、王冠マークや文字、透かしマーク、秒針の動きなど、細部にわたって解説します。

これらの特徴を知ることで、偽物を購入してしまうリスクを減らすことができます。

また、偽物に関する法的な問題や、買取に関する注意点についても説明していきます。

偽物のロレックスが多く出回っているため注意が必要

近年、ロレックスの偽物が急増しており、見分けることが非常に困難になっています。

特に高品質な「スーパーコピー」と呼ばれる偽物は、素人目では判別が難しいため、購入時には細心の注意が必要です。

偽物のランク

ランク	特徴	見分けやすさ
Aランク	安価な素材使用	素人でも判別可能
Sランク	高品質な作り	プロでも判別困難
SSランク	より本物に近い	極めて判別困難
Nランク	最高品質の素材使用	ほぼ判別不可能

偽物を購入しないために、以下の3つのポイントを守るようにしてください。

• 極端に安い価格のものは避ける
• 販売店の信憑性や評判を確認する
• 正規の保証書の有無を確認する

確実に本物を購入するためには、正規販売店での購入をおすすめします。価格は高くなりますが、偽物を買わされるリスクを避けることができます。

偽物のロレックスの見分け方

ロレックスの偽物を見分ける際には、重要なポイントがいくつかあります。特に注目すべきは、王冠マークと文字の特徴です。

ここでは、上記のポイントについて詳しく解説していきます。

王冠マークと文字

見分けるうえで、最も重要なポイントとなるのが王冠マークと文字の特徴です。

本物と偽物では、その仕上がりに明確な違いが現れます。

確認箇所	本物の特徴	偽物の特徴
王冠マークの立体感	しっかりと塗料で盛り上がっている	平面的でプリントのような印象
王冠の5本線	先端に向かって細くなる	太さが均一または不自然
ROLEXの文字	シャープでくっきりとした印象	にじみやぼやけがある
文字の立体感	一つひとつ丁寧に塗料で描かれている	プリントまたは塗料のムラがある
ブレスの王冠刻印	精密な凹凸がある	平べったい印象

本物のロレックスの王冠マークと文字には、職人による緻密な作業の跡が見られます。

これらの特徴は、高度な技術を持つ職人によって丁寧に作られているからこそ実現できるものです。偽物は外見を似せることはできても、この精密さまでは再現できません。

透かしマーク

ロレックスの透かしマークは、本物と偽物を見分ける重要な特徴の一つです。

2003年以降のモデルに導入され、現在では偽造防止の重要な要素となっています。

確認項目	本物の特徴	偽物の特徴
視認性	肉眼では見えにくい	はっきりと見える
位置	6時位置のガラス面	位置がずれている
刻印の深さ	繊細で浅い	深すぎる
デザイン	シャープで均一	粗雑で不均一
大きさ	極めて小さい	やや大きめ

本物の透かしマークは、レーザーによる精密な加工で作られており、以下の特徴があります。

• ルーペを使用しても確認が難しい
• 斜めから見ると確認しやすい
• 白や青の文字盤では特に見えにくい

2003年以降のモデルには基本的に透かしマークが入っていますが、ミルガウスのグリーンサファイアガラスモデルなど、一部例外もあります。

また、透かしマークが極端にはっきりと見える場合は、偽物の可能性が高いとされています。

秒針の動き

偽物を見分ける上で、最も分かりやすい特徴が秒針の動きです。素人でも確認しやすく、信頼性の高い判断材料となります。

確認項目	本物の特徴	偽物の特徴
動きの滑らかさ	なめらかに流れるような動き	カクカクとした段階的な動き
音の有無	ほとんど無音	カチカチと音がする
動作の安定性	安定した速度で動く	不安定な動きをする場合がある

本物のロレックスの秒針は、高品質な機械式ムーブメントを使用しているので、動きがスムーズです。

しかし、偽物の場合は、時々動きが不安定になり、秒針の動きに合わせて音が発生します。

日付表示

デイトジャスト機能を持つモデルでは、日付の切り替わり方や表示の質に注目することで偽物を見分けることができます。

確認項目	本物の特徴	偽物の特徴
日付の切り替わり	午前0時に瞬時に切り替わる	ゆっくりと切り替わる
数字のフォント	均一で鮮明	不均一でにじみがある
拡大レンズ（サイクロプス）	2.5倍に拡大	拡大率が異なる
日付の位置	中央に配置	中央からずれている

偽物の場合、これらの特徴を完全に再現することは難しく、多くの場合、日付の切り替わりがゆっくりだったり、フォントが不均一だったりします。

また、サイクロプスレンズの拡大率が正確でないことも多いです。

ただし、最近の偽物は非常に精巧に作られているため、日付表示だけでなく、他の要素も含めて総合的に判断することが大切です。

数字のバランス

文字盤上の数字がどのように配置されているか、またそのバランスが整っているかを確認することで、真贋を判断しやすくなります。

確認項目	本物の特徴	偽物の特徴
数字のバランス	均等に配置され、左右対称で整っている	数字の位置がずれており、不均一
塗料の仕上がり	きれいに塗られ、ムラがない	塗料がはみ出していたり、ムラがある
エッジのシャープさ	鮮明でシャープなエッジ	ぼやけた印象でエッジが甘い

本物のロレックスは、数字の内側や外側に余白が均一に保たれており、全体的に整っています。さらに、塗料が丁寧に塗られているため、ムラやはみ出しも見られません。

一方で、偽物の場合は、塗料が雑で、はみ出しやムラが目立つことがあります。

ベルトの内側の刻印

ベルトの内側の刻印で本物と偽物のロレックスを見分けることができます。

確認項目	本物の特徴	偽物の特徴
刻印の深さ	深い	浅い
細部の仕上がり	緻密	荒い
文字のエッジ	シャープ	ぼやけている

本物のロレックスは、ベルトの内側に精巧な刻印が施されています。一方、偽物は刻印の質が劣る傾向にあります。

具体的には、本物の刻印は深みがあり立体的ですが、偽物は浅く平面的なことが多いです。

また、本物の刻印は細部まで緻密に作られていますが、偽物は荒い仕上がりになりがちです。

リューズ

リューズの刻印やギザギザ部分の仕上げを確認することで、本物と偽物を判別できます。

確認項目	本物の特徴	偽物の特徴
刻印の品質	立体的で精巧	浅く平坦
ギザギザ部分	滑らかで指に優しい	尖っていて使いにくい
巻き心地	スムーズで抵抗なし	引っかかる感じがあり巻きにくい

リューズは時計の時間や日付を調整する重要なパーツであり、その精巧さがロレックスの品質を象徴しています。

偽物はコスト削減のために、リューズの細部に手抜きをすることが多く、その結果として本物とは異なる特徴が現れます。

シリアルナンバー

刻印の深さや位置、ギャランティカードとの一致を確認することが重要です。

確認項目	本物の特徴	偽物の特徴
刻印の深さ	深くしっかりと刻まれている	浅くレーザーで刻印されている
刻印の位置	製造年に応じた正しい位置	間違った位置に刻印されている
ギャランティカードとの一致	カードと一致している	カードと一致しない

シリアルナンバーは、時計ごとに異なる固有の番号であり、製造年や正規品であることを証明するために重要です。

シリアルナンバーの位置は文字盤の内側にあり、ギャランティカードのシリアルナンバーと一致します。

しかし偽物は、レーザーで浅く刻印されていたり、ギャランティカードと一致しないことがあります。

ガラスの傷

本物のロレックスは高品質なサファイアクリスタルを使用しており、傷つきにくい特徴があります。

偽物は安価なミネラルガラスやアクリルを使用していることが多く、傷つきやすさや透明度に違いが出ます。

確認項目	本物の特徴	偽物の特徴
硬度	モース硬度9で傷つきにくい	硬度が低く傷つきやすい
透明度	クリアで視認性が高い	曇りがかかったように見える
反射	反射防止コーティングあり	反射が強く見づらい
傷のつき方	つきにくく、ついても浅い	簡単につき、深い傷になりやすい

これらのポイントを確認することで、ガラスの品質から本物と偽物を見分けることが可能です。

手触り

ロレックスの手触りは、本物と偽物を見分ける重要なポイントです。特に、ブレスレットやベゼル、リューズの滑らかさを確認することで、真贋判定に役立ちます。

確認項目	本物の特徴	偽物の特徴
ブレスレット	滑らかで上品な手触り	表面がざらつく
ベゼル	均一な感触で指が滑る	引っかかりがある
リューズ	精密な面取りで指に優しい	ギザギザした感触
全体的な質感	重厚感があり高級感がある	軽く安っぽい感触

本物のロレックスは、製造工程において細部まで丁寧に仕上げられるため、滑らかで柔らかな感触が特徴です。

偽物は製造コストを抑えるために、仕上げが粗雑になりがちで、手触りや着け心地に違いが出ます。

偽物のロレックスに関するよくある質問

ロレックスの偽物は買取できないのですか?

偽物のロレックスは、どの買取店でも買取することができません。これは法律で禁止されているためです。

偽物の販売は商標法違反となり、たとえ買取店であっても偽物と知って購入することは違法です。また、偽物を購入しても転売できないため、買取店にとって損失となります。

偽物を買取依頼するのは違法行為になりますか?

偽物の買取依頼は、知っているか知らないかで違法性が大きく異なります。

偽物と知りながら買取を依頼することは違法行為となりますが、知らずに依頼した場合は基本的に違法とはなりません。

偽物と知って買取依頼をすることは商標権侵害および詐欺罪に該当し、最大で10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

一方で、偽物と知らずに買取依頼をした場合は、基本的に罪に問われることはありません。

偽物のロレックスはどのくらい存在するのでしょうか?

日本国内における偽物のロレックスの流通量は正確な数字では把握できませんが、インターネット取引の増加により、年々増加傾向にあります。

ロレックスは現在、投資対象としても注目を集め、正規店での入手が困難な状況が続いています。

この需要と供給のギャップにより、偽物市場が拡大しています。

2022年3月の関税法改正後も、すでに国内に流通している偽物や新たな流入ルートの出現により、完全な規制は難しい状況のようです。

まとめ

ロレックスの偽物は年々精巧になっており、一般の方が判別するのは非常に困難になってきています。

特に「スーパーコピー」と呼ばれる高品質な偽物は、プロでも見分けるのが難しい場合があります。

偽物を見分けるためには、王冠マークや文字の特徴、透かしマーク、秒針の動き、日付表示、ベルトの内側の刻印など、複数のポイントを総合的にチェックする必要があります。

また、偽物の購入や売買は法律違反となる可能性が高く、知らずに購入してしまった場合でも買取はできません。

確実に本物を手に入れるためには、正規販売店か中古ブランド専門店での購入をおすすめします。