ロレックスは暴落している?相場下落の要因や今後について解説

ロレックスは暴落している?相場下落の要因や今後について解説

ロレックスって高値で取引されてたけど、なんで暴落してるのかな」
「ロレックスの相場が下落したけど、今後どうなっていくのか知りたい

このような疑問をもっていませんか。
ロレックスを持っていたり、売買を検討している方はロレックスがなぜ暴落しているのか気になる方が多いでしょう。

この記事では、「ロレックスの買取相場暴落の要因」や「今後の買取相場」について解説します。

また今後のロレックスの相場がどのように変化していくのかも解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

この記事でわかること
  • ロレックスの買取相場が下落した要因
  • ロレックスの今後の相場
目次

ロレックスの買取相場は一時暴落がみられた

ロレックスの買取相場は一時暴落がみられた

高級腕時計としてロレックスは価値が高く人気ですが、買取相場は一時暴落しました。
ロレックスの暴落は、マーケットが大きい中国の景気がコロナ政策によって下がったことや、世界の経済不況が影響しています。

コロナ以前の2019年ごろまでは、世界的に景気が良かったので富裕層の人々が数多くのロレックスを購入していました。
しかし、コロナ後の不景気により抱えた負債を返済するために、富裕層を中心にロレックスを売却するようになったのです。

中国の中古高級時計の業界サイト「万表」では、ロレックスの人気モデル「サブマリーナー」の中古価格が2022年3月以降に下落したと報じられています。

価値の高いロレックスが市場に多く出回るようになり、買取相場が一時的に下落してしまったのです。

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2024年から買取相場は回復傾向にある

コロナ以降、中国の不景気によりロレックスの買取相場は一時暴落しましたが、2024年以降は回復傾向にあります。
アメリカの金融機関グループ「モルガン・スタンレー」のレポートでは、2023年のロレックスの売り上げが初めて100億ドルを突破したと発表もしています。

日本円で言うと約1兆5000億円の売り上げです。

ロレックスは高級時計市場のなかでも需要が高く、今もなお世界中で人気を誇っています。
人気モデルは買取相場が上昇し続けている背景もあるので、2024年以降の相場は回復傾向であると言えるでしょう。

ロレックスの買取相場が暴落した要因は?

ロレックスの買取相場が暴落した要因

ロレックスの買取相場が暴落した要因は中国の不景気だけではありません。
暴落した要因は以下の3つです。

ロレックスの買取相場が暴落した要因
  • 世界的に景気が後退したため
  • いくつかの国で認定中古時計の販売が開始されたため
  • 中国の経済が暴落したため

それぞれ詳しく解説していきます。

世界的に景気が後退したため

ロレックスの相場が暴落した要因の1つは、世界的に景気が後退したことです。
ロレックスは世界各国で売買されているため、世界の経済状況によって相場価格が変動します。

2020年以降はコロナの影響で一時的にロックダウンした国もあり、世界経済に大きな打撃を与えました。
また近年ではロシアとウクライナの戦争により、不安定な世界情勢が続いていることからも景気はさらに後退していったのです。

長く不景気が続いたことから、現金を手に入れるためにロレックスを売却する人が増え、高級時計の中古市場には多くのロレックスが出回ったことで相場が暴落しました。

そのうえコロナや戦争による世界経済の不況によってロシアから撤退した時計ブランドもあり、時計業界にも影響を及ぼしました。

ロレックスの暴落はコロナや戦争による、世界的な経済の不況が要因の1つになっています。

いくつかの国で認定中古時計の販売が開始されたため

ロレックスの相場が暴落した理由として、スイスやドイツ、フランスなどの国で認定中古時計の販売が開始されたこともあげられます。
ロレックスは中古品であっても価格は高く、人気モデルは定価以上で取引されることもあります。

ですが、正規店への入荷数はわずかなので、欲しいモデルを手に入れるのは困難です。
そのため、現在も本当にロレックスが欲しい人が手に入れられない状況になっています。

そのような状況を解決するために、ロレックスは2023年に公認中古販売を開始しました。
公認中古販売とは、ロレックスが認定中古品を正規店にて、適正価格で販売することです。
製造から3年以上経過したモデルを品質検査し、2年間の国際保障が適用されるものを認定中古品としています。

今まで中古販売されていたロレックスは、販売店ごとに価格設定が決められていました。
そのため、定価以上に高く販売されていることもあり、相場価格が高騰していたのです。

しかし、ロレックスが公認中古販売を始めたことにより、流通量が増え相場価格を下げる要因になったのです。

ワンポイント

公認中古販売は日本での取り扱いはなく、現在は一部の国のみで行われています。

中国の経済が暴落したため

中国の経済が暴落したことも、ロレックスの買取相場が下落した要因の1つです。

中国国民は2019年に開始されたゼロコロナ対策により行動を厳しく制限されたため、購買意欲が低下し中国の景気を下げる原因になったのです。

また、不動産バブル崩壊によって貯蓄を失う富裕層が増加し、消費者としての購入頻度や量が減少したことが相まって、中国経済に大きな打撃を与えました。

その結果、現金を手に入れるために多くの富裕層がロレックスを売却したことで市場に数多く出回るようになったため、買取相場は下落しました。

中国経済の不況もロレックスの相場価格を下落させる原因になったのです。

ロレックスの相場の今後はどうなる?

ロレックスの相場の今後はどうなる?

ロレックスの買取相場が下落し、今後の相場がどうなっていくのか気になる方が多いのではないでしょうか。

ロレックスは世界で人気の高級時計なので需要が高く、ブランド力もあります。
ロレックスの今後について以下を解説します。

ロレックスの今後
  • 経済が安定すれば相場も回復していく
  • ロレックスのブランド力は落ちていない
  • 高級時計の需要が増加傾向にある

ロレックスの今後の相場の変化について、詳しく解説します。

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経済が安定すれば相場も回復していく

今後のロレックスの買取相場は、世界経済が安定すれば回復していくでしょう。
ロレックス デイトナ「116500LN」を例にだすと、2022年から2023年にかけては買取相場が100万ほど下落しています。

ですが、2023年から2024年にかけては30万ほどの下落におさまっているのです。
近年ではコロナも落ち着いてきており、コロナによる世界各国の規制も緩和されました。

その結果、お金をつかう機会が増えたり、旅行に行ったりする人が増え経済が安定傾向にあります。
ロレックスは世界でも圧倒的に人気がある高級時計ですので、世界経済が安定することでロレックスを買い求める人が増える可能性は十分に考えられます。

その結果、ロレックスの買取相場も回復していくでしょう。

ロレックスのブランド力は落ちていない

ロレックスの買取価格の相場は一時暴落しましたが、依然としてロレックスのブランド力は落ちていません。

ロレックスの相場が暴落したのは、世界経済の不況によりロレックスを売却する人が多くなったためです。

ロレックスは現在、高級時計の全体売り上げの3割を占めており、購入希望者は世界中に溢れています。

ロレックスの相場が下落してもブランド力に影響していません。

ロレックスのブランド力の高さは、「希少性」「高品質な製造」「資産価値」などから積み上げられた結果であり、経済状況に影響されにくいのです。

高級時計の需要が増加傾向にある

高級時計の店舗画像

高級時計の需要は世界的に増加傾向にあります。
需要増加の背景として、高級時計の高額化が高級時計市場を拡大しているためと考えられるでしょう。

たとえば、スイスは高級時計を多く輸出しているのですが、2023年には2022年の輸出額を7.6%上回り267億スイスフランを達成、過去最高の輸出額を記録しました。
そのうえ、輸出額のなかでもロレックスは全体の3割を占める割合で輸出されています。

中国の不況の影響は多大でしたが、世界的にみると高級時計市場はスイスの例からも活発になっていることがわかります。
ロレックスは、購入から売却へと移行した中国以外の世界各国で、需要が高まってきているのです。

また2029年にロレックスは、スイスのフリブール州ビュールにて、新しい製造拠点の設置を予定しています。
高級時計の需要が高まっているからこそ、ロレックスも製造量を増加させるべく、拠点をスイスに設置する予定なのでしょう。

需要の拡大に対して供給量も正常に機能すれば、買取相場自体は下がる可能性は少なからずあります。

ですが、ロレックスの市場価値そのものは下がりませんので、資産として今後も変わらず高い評価を受け続けると考えられるでしょう。

まとめ

本記事ではロレックスの買取相場がなぜ下落しているのか、暴落の要因や今後の相場の動向について解説しました。
ロレックスの買取相場が下落した要因は以下の3つです。

ロレックスの買取相場が暴落した理由
  • 世界的に景気が後退したため
  • いくつかの国で認定中古時計の販売が開始されたため
  • 中国の経済が暴落したため

買取相場が下落しましたがロレックスのブランド力は依然として高く、その人気は変わりません。
また、2022年以降のロレックスの相場は世界経済の回復とともに下落は収まりつつあります。

ロレックスは世界的に人気が高く、高級時計市場の需要も資産価値が高いことから高まってきているため、今後の買取相場は徐々に上昇していくと考えられるでしょう。

ロレックスの売買を検討している方は今後の相場や経済状況に着目し、ベストなタイミングを予測する必要がありますので、悩んだ際には専門店に相談をおすすめします。

執筆者情報

田崎 賢(たさき けん)
ブランド買取鑑定士

数万点にも及ぶブランド品売買の経験で得た知識から、ブランド品に関する旬な話題やお得な情報、購入時や売却時のポイントなどを発信しております。

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